「人と話す仕事」
―この仕事を始めたきっかけは
母がケアマネジャーをしていた関係で「介護、福祉」という業界は子供の頃からなんとなくは知ってはいたんです。
でも改めて自分の人生を考え始めた頃、漠然と「何か資格が欲しいな」と思って福祉用具専門相談員という資格があることを知ったんですよね。
その流れでその資格を取ったので、せっかくだから一回その仕事をしてみよう!というのがきっかけですね。
―福祉用具貸与事業という仕事は、
簡単に言うとどんな仕事ですか?
うーん、そうですね。一言で表現するのも難しいのですが、あえて言うなら「人と話す仕事」という感じですかね。
この仕事は例えば高齢者の方であったり関係する事業所の方であったり、とにかく色々な人と話すことが多くて、話すこととは切っても切れない仕事だと思うんですよね。
築いていく信頼関係
―仕事をしていて嬉しいのはどんな時ですか?
やっぱりお客様をはじめ、いろいろな方に感謝されることが多いのでそれは素直に嬉しいですね。あとお客様となる高齢者様はもちろんですが、そこに繋いでくださるケアマネジャーさんとも打ち解けて話すことができた時も嬉しいですね。
大変な状況のお客様の対応をケアマネジャーさんと協力して乗り越えられたりすると、その瞬間グッと気持ちが近くなるというか、信頼関係が作れたような気がして嬉しいです。
ご本人の意思を尊重
―福祉用具の仕事で、ここは難しいところかな、ということはありますか?
いろいろありますけど、「自分の感情をどこまで出すべきか」という葛藤は今でもありますね。
自分としては「この方がいい、絶対こうだ!」という意思を持っていたとしても、当事者であるお客様やその家族、担当のケアマネジャーさんらが「そうは思っていなかったし、希望していない」ということも少なくはないので。
良い悪いではなく何を優先して提案していくべきなのかというジレンマは常にあります。
福祉用具を使用する高齢者様本人がどうしたいかという意思は、もちろん一番優先されるべきなのですが、自分がもっと上手に説明できていたら違っていたのかなど、そのあたりはまだまだ勉強かなと思います。
元気に、寄り添う心
―どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?
空気が読める人ですね。これは本当に必要なスキルだと思います。正直、自分の意見や意思を貫き通したいという人にはこの仕事は向いていないかもしれません。
あとはとにかく元気な人ですね。
お客様となる高齢者様は、体の不調や病気などもあるからこそ福祉用具を必要としている訳なので、そこに関わる私たちが元気無かったり、変にサバサバしていたらきっと余計悲しい気持ちになるじゃないですか。
なので元気があって、相手に寄り添える人に向いている仕事なんじゃないかなぁと思います。
N・Tさん 入社2年目
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