始めはリハビリ職として
―介護業界に入ったきっかけは
私の母がケアマネジャーでして、大学選びでたまたま理学療法学科に目が留まりその道に進み、資格を取ってリハビリ施設で働いていました。
仕事柄、福祉用具にも関わる機会がたくさんあったのですが、その時に見た用具に関して、選定が使う人に合っていないように感じたり、高さやその他の調整もできていないまま使っていることが多かったので、流れで私がメンテナンスを担当していました。
そのうちだんだんと「福祉用具そのものを扱う仕事」もいいかもな、自分に合っているかもしれないな、と思い転職しました。
―リハビリの資格は仕事に活きていますか?
もちろん活きていますし、ケアマネジャーさんからも「私が理学療法士だから」という前提があっての依頼いただくこともあります。
ただ、こちらの知識や考え方で相手にマウントを取るような介入は誰も幸せにならないので、まずは相手の話や意向を聞いて合わせていくように心がけています。
職場のメンバーからの相談はもちろん、新入職員で研修中の方でも興味があって聞いてきてくれたらリハビリ的な話もしています。
リハビリも、環境整備があってこそ
―リハビリの仕事と福祉用具の仕事の違いはどこですか
一番は効果の出るタイミングですね。
福祉用具は使用する用具が身体状況や困りごとにハマれば効果がすぐその場で出ますからね。
起き上がれなかった人が用具を使って起き上がれるようになる、怖くて歩きたがらなかった人が安心してスイスイ歩けるようになる、こういったことは福祉用具の強みだと思います。
リハビリももちろん大切ですが、まずは福祉用具と環境を整えた上で行うことがより重要なのではないかなと今は思いますね。
―この仕事の大変なところはどこですか
単純に仕事量が多いと思います(笑)
この仕事で行う業務のうち、自分で全てコントロールできる範囲はかなり限られていて、1つの事を前に進めるためにはたくさんの確認作業や書類やり取りが必要になります。
またそれらを短いスパンで処理をしていくので、案件が重なってくるとかなりバタバタします。
あと私たちが営業をかけてお仕事をいただく相手と、実際に福祉用具をお持ちして料金を頂く相手が別々という、一般的には珍しい業態なので、そこの連携が取れていなかったりすると、どっちに向いて話せばいいのかなぁ、という事態になることもありますね。
そういう時こそ私たちが上手く間に入っていけるように意識しています。
ヤル気とやりがいを持って
―どんな人に向いている仕事ですか?
ヤル気がある人ですかね。
でもヤル気ってやりがいを感じられないと生まれてこないと思うので、この仕事にやりがいを感じられるといいですね。
M・Mさん 入社4年目
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